自転車サイクリング中に発見!静岡観光「富戸の築城石」で江戸時代の歴史を感じる旅

スポーツバイク

静岡県伊東市の海岸で、偶然見つけた「富戸の築城石」をご紹介します。自転車で気ままに旅をしていると、ただの海岸と思っていた場所が、実は歴史的に重要なスポットだった!そんな旅行の醍醐味を感じられる場所です。

きっかけはサイクリング中の好奇心

その日は伊豆半島の海沿いをサイクリングしていました。静かな海風を受けながら、自転車で細い道や気になる路地に迷い込むのがこの旅の醍醐味。ある路地の先に広がる海岸が目に留まり、「ただの海岸だろう」と思いつつ足を運んでみました。

すると、その先で見つけたのは「伊豆半島ジオパーク」の看板。何気なく読んでみると、そこが江戸時代に江戸城の石垣用石材を切り出していた歴史的な採石場であることが判明しました!


富戸の築城石とは?江戸時代の歴史に触れる

ここ富戸の海岸は、江戸時代初期に天下普請(※1)として石材が切り出された場所です。火山活動によって形成された溶岩地帯で、大名たちが石を切り出し、それを海路で江戸城まで運んだと伝えられています。

この地には、当時の採石技術の跡が多く残されています。特に目を引くのが「矢穴列」と呼ばれるくぼみです。これは、石を切り出すために当時の職人が施した跡で、規則正しく並ぶくぼみを見ると、江戸時代の作業の様子が目に浮かぶようです。


自然と歴史の融合!見どころポイント

矢穴列の発見

岩場を歩いていると、表面に規則正しく並ぶくぼみを見つけました。「これが矢穴列か!」と、歴史を目の当たりにした瞬間です。1/3だけ切り出された形跡などもあり、当時の技術の高さに驚きました。

刻印や家紋

岩の一部には数字や家紋といった刻印も残されています。このようなディテールを見ると、江戸時代の人々の生活や工夫が想像でき、より深い感動を得られます。


サイクリングと観光の醍醐味

旅の自由さ

自転車での旅は、車では通れない道や見逃しがちなスポットを発見できるのが魅力。富戸の築城石も、サイクリング中の「偶然」がなければ見逃していたかもしれません。

歴史と自然に癒される

静かな海岸で波の音を聞きながら、歴史の痕跡に触れるひととき。体を動かして汗を流しながら、自然と歴史に癒される体験は、自転車旅行ならではの贅沢です。


現地へのアクセスと注意点

  • 所在地:静岡県伊東市富戸988-7
  • アクセス
    • 車:周辺の駐車場を利用し徒歩で訪問
    • 電車:伊東線「富戸駅」から徒歩圏内

訪れる際は、足元に注意して散策しましょう。岩場が多いため、滑りにくい靴がオススメです。


まとめ:自転車で旅するからこそ味わえる発見

富戸の築城石は、自然と歴史が融合した特別な場所です。サイクリング中に偶然見つけたことで、旅の魅力がさらに深まりました。江戸時代の技術と風景に思いを馳せながら、ぜひ訪れてみてください。

※1 天下普請:江戸時代に全国の大名が共同で行った公共工事のこと。

江戸城の石垣の大半は、伊豆半島から運ばれた石材で築かれており、伊東市内にも江戸時代初期に江戸城に 天下普請 こんせき 天下普請(※1)に動員された大名たちが採石作業を行った痕跡が数多く残されています。

ここ富戸の 海岸は、東伊豆単成火山群の払火山の溶岩が海に流れ出した場所で、江戸城の石垣用石材を採石した石丁場であり、切り出した岩は海路で江戸へ運んたと伝えられています。

ここには、矢穴(※2)と呼ばれる四角い穴を残す巨石や刻印と呼ばれる印が刻まれた石が残されています。

引用:伊豆半島ジオパークHP


コメント